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洋花、生花の違いと贈る際の注意点

お通夜・葬儀の際に大切な方への最期の贈り物としてお供えし、飾る供花。
さまざまな種類がありますが、今回の記事では最もスタンダードな供花・生花・洋花の違いと、お贈りする際の注意点をご紹介します。

葬儀のお花は主に3種類

葬儀の際に飾られる花には「供花」「花輪」「枕花」の3種類があります。
ここでは、それぞれの花の特徴や飾られる場所などについて解説します。

供花

供花は、「きょうか」もしくは「くげ」と読みます。斎場入口や祭壇の周囲に設置されるのが一般的です。訃報を聞いて故人様のご親戚・ご友人・遠方のため式に参列できない方などから贈るケースが多いです。
故人様のご友人や会社関係の方でも送れるので、香典代わりに贈る方もいます。
供花は基本的に生花を用い、名前を書いて飾られます。
祭壇から近いほど故人と関係が深い方の供花が飾られるので、参列者は一目で故人と送り主の関係が分かるので、ごあいさつをする場合などに役立つでしょう。

花輪

花輪は、主に造花で作られた飾りのことです。
開店祝いなどに用いられる花輪と形状は同じですが、弔意を表す白や紫といった色合いで作られています。
主に関東~北関東、東北の一部で飾られる風習があり、西日本や九州ではあまりみられません。斎場の外や入り口に設置されます。
故人様と近いご親族の方や、ゆかりのある会社関係などから贈られるケースが多いです。
最近では家族葬や会館葬が増えたこともあるほか、飾る場所がないという理由で、あまり飾られないくなりました。

枕花

故人様の枕元に飾るお花であり、故人と悲しみを分かち合うといった意味があります。
故人とゆかりの深い方や、故人ととくに親しかった方がから贈られるのが一般的です。
葬儀が終わるまで故人様のそばに飾られますので、派手なものではなく、小さく控えめな落ち着いた色調の籠花(果物や缶詰等を籠に盛り、周りを造花で飾ったお供え物)が適しています。

供花を送る際の注意点

供花は故人様と親しかったり交流があったりした方から、お悔やみの意味で送られる贈り物です。
会葬者様からいただいたお花で、華やかに祭壇や入口を飾りながら、故人様をお見送りできれば、ご遺族様にとってもささやかな慰めにもなることでしょう。

葬儀のお花は主に3種類

供花は故人様と親しかった人からお悔やみの意味で送られる贈り物です。
会葬者様からいただいたお花で、華やかに祭壇や入口を飾りながら、故人様をお見送りできれば、ご遺族様にとってもささやかな慰めにもなることでしょう。

供花は、基本的に生花で贈ります。
造花の供花もないわけではありませんが、特殊な事例でしか使われません。
供花には、トゲのある花やツル植物などは使ってはならないといわれていますが、近年は故人様が薔薇が好きだった場合などは、白いバラを供花に加えるケースもあります。
ただし、ピンクや赤、オレンジなどお祝いごとを連想させるような華やかな色合いの花は、いくら故人様がお好きな花だったとしても控えましょう。
白・紫・ブルーなどの落ち着いた色合いがベストです。
大抵は葬儀社が値段ごとの供花を用意してくれるので、その中から選びましょう。
なお、東京や大阪など関西では花ではなく「樒」を送る習慣があります。
近年は供花に統一されつつありますが、樒を送るかどうかはご遺族様と話し合って決めましょう。
なお、供花は宗派によってそれほど大きな違いはありません。
キリスト教式の場合は、百合が好まれる傾向がありますが、スプレー菊なども用いられます。

花輪を送る際の注意点

前述したように、花輪はだんだんと飾られなくなっています。
しかし、伝統的な葬儀を好む地域では、まだ花輪を送る習慣が残っていることもあるでしょう。
花輪は、供花よりも見栄えがして造花も珍しくないため、夏の暑いときでも長時間飾っておけるメリットもあります。
花輪は故人のご遺族や、ご親族だけでなくご友人や会社関係の方でも送れます。
しかし、花輪は場所を取る飾り物なので、葬儀をする斎場が狭ければ送れません。
必ずご遺族様に許可を取ってから送りましょう。
また、花輪は葬儀をする宗派によっては飾る習慣がなかったり、使われる花の種類が決まっていたりします。
このあたりは、葬儀業者が詳しいので、事前に提示された花輪の中から選ぶのが無難です。

枕花を贈る際の注意点

枕花は、故人の枕元にお供えする小さなお花です。
バスケットにいれたアレンジメントが主流で、基本的に誰が贈っても構いません。
しかし、会社など団体で贈るケースはまれで、故人と親しかった方が贈るのが一般的です。
故人様から見てお子様、お孫様、ご兄弟様などが贈っても構いませんが、あまりたくさんあっても後々大変なこともあるでしょう。
枕花を送る打診がご友人様などからあった場合は、親族やご遺族様は供花に切り替えるなど臨機応変な対応をしてください。
枕花は、白が基調です。
青や紫、グリーンなどが入っても構いませんが、あまりゴテゴテした色使いにならないようにしましょう。
枕花を配送してくれる花店に「枕花を贈りたい」と申し出て、予算をいえば最適なものを作ってくれます。
なお、宗派によって使える花が異なるので、枕花を贈る了解をご遺族様から得られた場合は、宗派も聞いておきましょう。
近年は、長く飾れるプリザーブドフラワーの枕花もあります。

供花を贈る際の注意点

お悔やみの気持をこめた供花を快く故人様やご遺族様に受け取っていただけるよう、贈られる際に注意したい点がございます。
確認して参りましょう。

遺族の了承を得ることから

供花を飾るスペースがあまりない、故人様のご意向で供花のご辞退を希望されているなどのご都合がある可能性があります。
まずはご遺族様にご相談、次に斎場に連絡をし、葬儀を担当する葬儀社を通して供花の用意を進めましょう。
宗派によってマナーがあったり、葬儀社によっては提携している生花店以外からの供花を設置できなかったりといったこともあります。

名義や故人様との関係性をしっかりと提示しましょう

個人/団体で送る場合それぞれで、使用されるお花や飾りつけに若干の違いがあったり、故人様との関係性により供花を並べる順番が変わったりします。

自分で選びたい場合

供花は会館や祭壇と調和したものが好まれます。
自分で生花を選びたいとご希望の際には、他社で手配してもよいか、花の種類を限定されているかについて葬儀社に連絡を取りましょう。
また、故人様を偲びたいというお気持ちのあまり、あまりにも大きく立派な供花を贈られますと設置がむずかしく、ご遺族様にお手間を掛けてしまう可能性がございます。
葬儀場や予算感を聞いてから、ご遺族様へのお気遣いも忘れずに供花を贈られるとよいですね。

通夜式や葬儀以外でお花を贈る機会

故人様が交友関係の広い方だったり、社会的地位が高かったりする場合、供花や枕花がたくさん仕事関係などから来るため、供花を贈りたいという申し出を一部断らざるを得ない場合もあるでしょう。
しかし、葬儀以外でも緒花を贈る機会があります。

四十九日法要

現在は簡略化するご家庭も増えましたが、納骨式を四十九日に併せて行なう場合、法要を行ないます。
その際、お花を贈ってもかまいません。
四十九日が過ぎると忌明けとなり、葬儀に関する儀式は一段落になりますが、新仏様の周りを花で飾ってあげたいと考えるご遺族様も多いでしょう。
お花の贈り物は喜ばれます。
四十九日法要に供えるお花は白が基調です。
バスケットタイプのほか、プリザーブドフラワーもあります。

新盆

新盆は、故人様が初めて迎えるお盆です。
菩提寺があるご家庭の場合は、普段のお盆より多くの飾り付けを行ない、故人様を迎えます。
東京は新暦、それ以外の地域では旧暦で行なうのが一般的です。
新盆にお花を贈っても喜ばれるでしょう。
新盆にお供えするお花は、白い花をベースに紫や青でまとめます。
葬儀や法要ほど厳格なルールはないので、故人様が好きなお花があったら、混ぜてもいいでしょう。
ただし、バラなどのトゲがある花を仏前に供えるのは好まれません。

一周忌

一周忌は、故人様がお亡くなりになって1年目にあたる法要です。
法要を盛大に行なうご家庭もあれば、ご家族だけでひっそりと故人を偲ぶこともあるでしょう。
この頃になると遺産相続も一段落していることが多く、ご遺族様の周りも落ち着いています。
ゆっくりと故人様を偲び、好きなお花でもと思われる方も多いでしょう。
そのような時に、お花を贈られたらご遺族様も喜ばれます。
あまり派手なお花はいけませんが、多生色が付いたお花なら大丈夫ですので、故人様が好んだお花とお線香などを合わせて贈られてみてはいかがでしょうか?
今はインターネットからも簡単に注文ができます。

まとめ

今回の記事では、故人様を偲ぶ1つの形としての供花・生花についてご紹介して参りました。
故人様やご遺族様のご意向や、宗派、土地の風習、会場の雰囲気など、供花をお贈りする際にはさまざまなマナーや決まり事もございます。
色々と考えてみたものの不安がある場合には、葬儀を執り行う葬儀社に任せてみるのもよいでしょう。
ぜひマナーを守りご遺族様の悲しみに寄り添いながら、思いやりの気持ちをもって供花をお贈りくださいませ。
葬儀の供花についてお悩みやご質問がありましたら、ご遠慮なく東冠までご相談ください。
24時間365日、ご相談を承っております。

納得のいくお葬式にするために、事前相談をお薦めしております。

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