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親族の葬儀にどうしても行けない時は?対応やマナー

突然の ご不幸のお知らせに、仕事や病気などでどうしても参加ができない場合もあります。
そういった際に、やむを得ず参列をお断りすることで、親族間で溝ができたり失礼に当たるのではとご心配の方も
ないようです。

日本では古くから冠婚葬祭を大事にしてきた歴史があり、いろいろな物事が変化している現代でもこうした考えは残っています。しかし、一方で昔ほど形式にこだわらなくなっているのも事実です。

この記事では、親族の葬儀に行けないときに失礼のない連絡方法や、香典・供花の送り方についても確認していきます。

3親等以内の親族の場合には参列が原則

都合を何とかつけられるようであれば、原則として3親等以内の間柄にある親族の葬式には参列をします。(祖父母、叔父・両親叔母・甥・姪など)
前に交流があり親しい間柄だった場合は、親等の遠近に関係なく、参列しましょう。
喪主と交友がある場合も、参列することで、ご遺族への慰めとなるはずです。

葬儀と結婚式の日が重なった場合

葬儀と結婚式の日が重なった場合

結婚式など慶事が親族の葬儀に重なった場合、葬儀を優先させるのがマナーです。

これは結婚式の場合は今後も新郎新婦と会うことができるのに対し、葬儀の場合、故人とのお別れはその時だけだからです。

とはいえども、お祝いしたい気持ちのほうが強いということもありますよね。
葬儀に欠席した日に結婚式に出席していたことが分かれば、ご遺族様にとってよい気持ちではないはずです。
できれば、「どうしても都合がつかず」「やむを得ない事情で」とお伝えし、お通夜に出向く、後日の弔問を伝えておくなど、弔意を表す行動をすることも大切です。

ただ、最近では結婚式などの慶事も葬儀もいずれも人とのつながり・縁であることから、時間がずれていれば
とも出席する考え方もあります。
結婚式はずいぶん前から予定されることが一般的。
葬儀を優先するのがマナーとはいえ、時間が許せば結婚式と葬儀の掛け持ちも検討できます。
その際には、服装や持ち物に特に気を遣いましょう。

親族の葬儀に欠席するケース

親族の葬儀に欠席するケース

新型コロナウイルスなどの病気や、緊急で日程変更がどうしてもできない仕事など、親族のお葬式ではありますが、欠席をするのも致し方ないこともあります。
なにしろ、葬儀は突然決まるものですので、あらかじめ予定できるものではありません。やむを得ず欠席する場合もあるでしょう。欠席する場合はその連絡やその後のフォローをしっかりすることが重要です。
どうしても葬儀に参加できない場合には、それが分かり次第、すぐにご遺族にお伝えしましょう。

親族の葬式にいけない時の対処とマナー

故人様、ご遺族様に配慮をもって欠席のお知らせをするにあたって、どんな点に気を付ければよいのでしょうか?
メールやラインで「すみませんが、葬儀は欠席します」といった連絡だけでは不十分です。
特に冠婚葬祭は古くからの伝統、宗派によってやり方や考え方が異なるもの。
さらには個人やご遺族様の考え方もあります。
ここでは、欠席の連絡方法や弔電、香典、供物・供花の手配について確認しましょう。

連絡は電話が基本

必ずできるだけすぐにご遺族様に伝えることが肝心です。
対面でお伝えするのがベストではありますが、都合が双方につかないことも多いでしょう。
友人間あるいはビジネスでも電話以外にメール、LINEといった手段での連絡も多くなりました。
これらは手軽な手段ではありますが、メールやLINEでは細かいニュアンスが伝わらない、葬儀で忙しいご遺族様が気づかない可能性もあることから、

お香典について

金額は、故人が親の際は5~10万円、祖父母の際は1~3万円、兄弟・姉妹の際は3~5万円ほどが目安で、それ以外の親族では1~2万円ほどが目安になります。
このほか、年齢によっても多少差をつけてもよいでしょう。20代の若者と40代の働き盛りでは40代のほうが多く出します。

お香典をお渡しするタイミング・方法は次の3通りです。
郵送
現金を香典袋に包み、参列できないお詫びの手紙を添えます。
郵送は、現金書留専用封筒に入れて、郵便局窓口からお送りします。

コンビニやポストでは対応していないので気を付けましょう。
お届け先については、お葬式までに会場に間に合いかつ、会場が現金書留を代理で受け取ってくれるのであれば葬儀場に。
間に合わない場合には、葬式が終わってから2~7日以内にご家族様の住所にお送りします。
その際にはいつ頃届くのかご遺族に申し送りしておくことをおすすめします。

お詫びの手紙には、
・故人へのお悔やみ
・参列できないことの詫び
・香典を送ること
・哀悼の気持ち
を記載します。
故人へのお悔やみは「このたびは、お悔やみ申し上げます。」といった言葉でよいでしょう。
参列できないことの詫びは「本来であればご葬儀に参列すべきところですが、○○のためかないませんでした。」といった文章です。
香典を送ることがこの手紙のもっとも言いたい部分です。
「心ばかりのものですが、香典を同封いたしました。」といった文章を記載します。
最後に「改めて、〇〇様のご逝去を心よりお悔やみ申し上げます。」などの言葉で締めます。

代理人に渡してもらう
葬式に参列できない際の、一般的な香典のお渡し方です。
代理人が香典を渡す場合、香典の表書きには姓名の左横の下に小さく「代」と書き入れます。
配偶者が本人の代理で弔問した場合には、姓名の左横の下に「内」と記載しましょう。

後日
自宅へ弔問に伺い、直接香典を渡します。
必ず、ご遺族の都合を伺ったうえで、香典を持参しましょう。
葬式から弔問まで、1週間以上時間が空いてしまうようであれば、郵送をおすすめします。

弔電

弔電もお送りした方がいいのか?と迷われる方も少なくありません。
3親等以内のご親族様のお葬式に行けないときは両方行ったほうがよいでしょう。
弔電は電話での注文のほか、郵便局やインターネットでも申し込みできます。
弔電の注意点としては、届け先を間違えないこと。住所や連絡先はもちろんですが、葬祭ホールの場合は1日に複数の葬儀を行う場合もありますので、注意が必要です。
弔電は葬式当日に間に合うように、できれば前日までに届くように手配します。
また弔電は、家族葬や香典辞退の場合でも弔意を伝えることができますので、このようなケケースではお送りするのも良いでしょう。

供物・供花

お香典を送りすればよいとされていますが、希望される場合には、果物やお菓子などの故人様がお好きだった飲食物や線香などの供物を故人様を偲ぶ気持ちをしたためたお手紙も添えてお送りするのもよいでしょう。
のしを付けてからお葬式の会場に郵送し、会場に送る際には、お葬式の前日までに届くように手配します。
供花については、こちらもお葬式の前日までに届くように手配をしますが、花の業者に指定がある場合や、宗教によって好まれる花が変わったりします。
供花については、こちらもお葬式の前日までに届くように手配をしますが、花の業者に指定がある場合や、宗教によって好まれる花が変わったりします。
詳細が不明だったり、不安がある場合は、会場にお問い合わせをしましょう。
供物は、仏式のお葬式では「四つ足生臭もの」と呼ばれる動物の肉や魚肉、そして慶事を思わせるようなものは控えるようにしましょう。

注意

最近は香典辞退や供花辞退といって、お花や供物の受け取りをされていていないこともあります。
せっかく香典や供物を用意しても個人やご遺族様の意に沿わないものではいけません。
香典・弔電・供物のいずれも、ご遺族様やご親族様に、承諾を得てからにしましょう。

弔問の注意点
葬儀に参列できない場合、後日に故人の自宅へ弔問する場合もあります。
基本的には一般的な訪問と同様ですが、そこには弔問独特のマナーや注意点もあります。
こうした弔問時のアポイントの取り方、服装などをまとめました。

弔問に行くには
ご遺族様は手続きや片付けなどに忙しいはずです。葬儀直後の弔問は控えましょう。弔問は落ち着いた頃合いを見計らったうえで、当然ながらきちんとアポイントを取っていきましょう。

弔問時の服装
弔問時の服装も迷うところです。
葬儀後の弔問はスーツやワンピースといった、ある程度あらたまった服装が基本。
お通夜前の弔問であれば、取り急ぎ行くことになるので平服でも許されますが、葬儀後は時間的な余裕があるため、きちんとした服装が求められます。また、ご遺族様に悲しみを思い出させないように、喪服はおすすめできません。

弔問時の持ち物
弔問する場合には、香典を持参します。
ただし、お通夜や葬儀に参列していた場合や郵送で送付した場合には、香典は不要です。
献花や供物も持参してもよいでしょう。
ただし、葬儀時に送付する献花や供物と同じように、派手な色の花は避ける、宗教的に忌避されるような肉や魚は避ける、といった配慮は必要です。

四十九日法要を過ぎた場合
弔問は基本的に四十九日法要の前までにすべきです。
ですが、外国に在住している、長期間入院しているといった事情で四十九日法要を過ぎてしまう場合もあります。
こうした場合、四十九日法要を過ぎてしまっても問題ないとされています。
事前にその旨を連絡しておき、後日弔問するようにしましょう。

まとめ

親戚のお葬式にいけない場合には、お葬式の前日までにご遺族様に連絡をすることがまずは大切です。

親戚の葬儀は本来参列すべきですが、葬儀は急に決まるもの。欠席の際は詫び、哀悼の意が伝わるようにしましょう。そのためには、やはり電話で直接伝えるのがもっともよい方法です。

香典・供花・弔電などで、参列はできなくとも故人様を偲ぶおい気持ちが伝わるようにしていきたいものですね。
弔問に伺うのであれば、ご遺族様は葬儀後も大変忙しいさなかです。気遣いをもってお伺いしましょう。

納得のいくお葬式にするために、事前相談をお薦めしております。

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