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今後とも長くお付き合いさせて頂く配偶者側のご家族との関係を良好に保つためにも、配偶者の父・母(義理父・義理母)がお亡くなりになった際に失礼のない対応ができると良いものですよね。
また、結婚という縁を結んでくださったご自身にとっても大切な義理父・義理母に気持ちよく送り出せるよう、葬儀のマナーについて知っておくことは決して無駄になりません。
今回の記事では、義理の父・義理の母の葬儀に関して疑問になりがちな、配偶者の両親の振る舞い、義理父・義理母の葬儀に参列するにあたっての香典・供花など葬儀費用と、焼香の際のマナーについてご紹介して参ります。
目次
葬儀を行う際、迷いがちなのが喪主の配偶者の両親、いわゆる姻族の参加についてです。
「葬儀に出席しなければならないのか」「住んでいるところが遠方で、義理の両親も高齢なので無理をして欲しくない」といった悩みを抱えている方も多いことでしょう。
結論から言うと、お葬式の規模と故人とのおつきあい方で出席するかどうかを決めてください。
たとえば故人と喪主の配偶者の両親や兄弟が生前、親密な付き合いがあった場合は最後の
お別れの場ですから、葬儀に出席したほうがいいでしょう。
また、出席者が多い一般的な葬儀を執り行う場合は、声をかけるのがマナーです。
葬儀は結婚式とは異なり、出欠を確認することはありません。
しかし、一般的な葬儀を行うなら隣近所の方まで出席する可能性は十分にありえますし、喪主の配偶者の両親や兄弟は近親者にあたります。
ですから、出席をするかしないかはともかく、声をかけましょう。
実の子どもと孫だけで見送る家族葬の場合は、声をかけなくても大丈夫です。
2020年初頭からはじまったコロナ禍以降、少人数で実施する家族葬の数は飛躍的に増えました。
家族葬は費用だけでなく、遺族の負担も減らせます。
ただし、家族葬を行った場合でも出席者が20名を超える規模の大きな場合や故人と配偶者の親が密なおつきあいが会った場合は、出席を打診したほうがいいでしょう。
そのうえで、判断を委ねてください。
まずは、直属の上司に連絡を入れましょう。
メールなどではなく、業務に支障をきたさないためにも、口頭でできるだけ早めに伝えることが大切です。
電話では以下のポイントを伝えましょう。
・亡くなった方と自分との続柄
・通夜・告別式の日時
・忌引き期間中の連絡先
・休む期間
忌引き休暇の日数については、3日〜7日ほどになります。
義父・母の葬儀であれば平均としては、3日になることが多いでしょう。
ただし休暇の日数は、生前の故人様との関わり方で変わるものです。
後に休暇日数で問題にならないためにも、故人様との関係性や同居・別居について正直に話しましょう。
喪主を務める場合には、忌引き休暇を長めに取得することもできるので、上司や、上司に指示された場合には総務などの担当者としっかりと話すことが大切です。
一般的には喪主(相続される方・血縁関係の一番近い実子(長男・長女)が葬儀費用をご負担されるケースが多いです。
ですが、葬儀費用は「誰が払うべき」と言った決まりはありません。
そのため喪主の葬儀費用の負担額が大きすぎる場合や支払いが難しい場合には、兄弟や姉妹で葬儀費用の負担をされることも珍しくはないです。
そのため、長男・長女の嫁(夫)ではなく、次女や次男の嫁(夫)と言った一般的に喪主に当たらない関係にあっても、義理父・義理母の葬儀費用の負担を打診されたり、自主的に申し出たりといったこともあります。
兄弟・姉妹家族で葬儀費用を負担する場合には、家庭の収入も考慮に入れて、それぞれの負担割合を決められるケースが多いでしょう。
いずれも、義理父・義理母の葬儀費用や準備について喪主側のご家族ときちんとお話をされて、皆納得のいくように話し合われることが大切です。
義理の父母が亡くなり、喪主を義兄や義姉が務めて葬儀費用を負担しない場合は、兄弟でもお香典が必要です。
義理の父母がなくなった場合の香典の相場は、実の両親が亡くなったときの額と同じです。
自身が20代なら3~5万円、30代以降なら5万円~10万円が相場となっています。
夫婦連名で出すならば、5割増しの金額を包みましょう。
もし、葬儀費用を兄弟で負担している場合、香典は改めて包まないのが一般的です。
しかし、地域によっては「香典として葬儀費用を負担する」など独自の決まりがあるところもあるでしょう。
ですから、葬儀社の方や年長者に尋ねてみるのがおすすめです。
互助会とは、月々まとまった額を積み立てて行くことで葬儀の費用を賄うシステムです。
積み立てた金額によって葬儀の一部、もしくは全部を賄うことができます。
故人が互助会に入っていた場合、それを利用して葬儀をあげることが一般的です。
葬儀にあたり、以下のようなことを確認してください。
互助会につみたてていた額
互助会で賄える葬儀の範囲
互助会の積み立てて賄えないもの
互助会に入ってさえいれば葬儀の金額がただになるわけでなく、一部が賄えるだけというのが、大半です。
それでも、本来は200万円かかる費用が50万~100万になったらかなりの節約になります。
もし、親が互助会に入っている場合は、元気なうちに積み立てている額や賄える範囲などを聞いておくと話しがスムーズにすすむでしょう。
供花やお供物は、故人を偲んで葬儀の会場にお供えするものです。
誰でも送ることができますが、喪主の配偶者の両親など「本来は葬儀に出席しなければならないが、事情によって参列できなかった人」が送るケースもあります。
供花やお供物が多いほど祭壇は豪華になり見栄えがしますが、お返しなど後の対応が大変になることもあるでしょう。
ですから、家族葬など小規模な葬儀を行う場合は、供花・お供物を辞退することもあります。
本来なら葬儀に出席しなければならないができない人などがお供物や供花を送りたいと申し出があったら、必ず喪主に確認してください。
喪主が了承したら供花やお供物を送る準備をします。供花やお供物は葬儀社に依頼すれば、金額に見合ったものを見繕ってくれます。なお、花は一対で飾る、供物は奇数で揃えるのが基本ですが、現在は花を一基で贈るケースも増えています。
実子やその配偶者、配偶者の親族など故人の関係者で供花やお供物を送る場合は、誰が何を送るか事前に相談しあい、まとめてお金を集めてもいいでしょう。
なお、お供物や供花を贈った場合は基本的に香典は不要です。
例えば、喪主は葬儀の基本的な費用、喪主の兄弟はお供物・供花の費用を負担するといった方法で葬儀費用を分担することもできるでしょう。
通夜・葬式でのお香典
20代で3万~5万円、30代で5万~10万円、40代で10万円
葬儀の際の生花や盛篭等
5万円~10万円前後
初七日法要
葬儀と同程度を包みます。
20代で3万~5万円、30代で5万~10万円、40代で10万円
四十九日(49日)
20代で1万~3万円、30代で1万~5万円、40代で3万~5万円
ここまでの義理の父・義理の母の葬儀に必要な費用は20万円前後~目安となります。
さらに今度必要となる費用については以下のようになります。
一周忌
3~10万円
一三回忌
1~5万円
焼香の際に祭壇に向かい合掌、礼拝、そして、焼香。そして、席に戻る際に参列者やご遺族側に一礼をすると言った流れがあります。
義理の父・義理の母の葬儀に参列する際には、参列者側だけでなくご遺族側にも一礼をするべきなのか、判断に迷ってしまう場合もあるでしょう。
結論から言いますと、故人様の直系の2親等とその配偶者が遺族となりますので、義理の父・母の葬儀ではご遺族という立場で参列されることとなります。
ですので、遺族側への一礼は不要で、参列者側に会釈されればマナー上問題ありません。
しかし、風習などの関係から参列者だけでなく、親族側にも挨拶をされる方もいらっしゃいます。
配偶者や他遺族にならって、柔軟に対応して行きましょう。
男性・女性ともに、基本的に正喪服ですが、最近では略礼服を着用する方が増えています。
注意点としまして、参列者の服装は喪主や親族よりも格が高くなってはいけないというルールがあります。
ですので、周りの方に気を遣わせないようにするには略喪服以上で参列するのが無難です。
ですが、親族一同でしっかりとした正式礼装を着ている場合には、それにならう必要があるでしょう。
住んでいる地域の風習や参列者の方の服装なども、事前に確認したうえで服装を検討されるのが良いでしょう。
略礼服とは?
男性の略礼服は「ブラックスーツ」「ダークスーツ」を指します。結婚式ではゲストや親族が着用するスーツです。
女性の略礼服であれば、カジュアルすぎないワンピースやアンサンブルなど。
髪の毛はしっかりとまとめ髪にし、お化粧は薄めを心掛けましょう。
アクセサリーについては、真珠のものであれば付けて大丈夫です。
バッグは布製の黒のバッグ、靴については、ピンヒールは避け装飾品のついていない、天然皮革・合成皮革・布生地のいずれかのシンプルな黒い靴を選びます。
ヒールの高さは3~5センチでフォーマルなものが一般的です。
光沢感が強い素材のエナメル、殺生が連想されるスエードやアニマル柄は避けましょう。
ワイシャツは白無地の長袖、ネクタイは光沢のない黒無地のものを選び、くぼみは作りません。
ベルトや靴下も黒のシンプルなものを着用しましょう。
靴については黒の革靴が基本で、ひもで結ぶ靴が原則になります。
金具などの付いていない靴であるかも確認しましょう。
同僚・上司・部下など事業関係者の義理の父や母が亡くなった場合、個人から香典を送る必要はありません。
会社として香典を用意して送る場合には、会社で香典を集めることも多いため、会社の対応に合わせて動きましょう。
とはいいましても、香典は、故人様に差し上げるものではなく、喪主に贈るものです。
ですので、同僚・上司・部下の方が、喪主 (娘婿の立場などで) もしくは喪主夫人である場合でも、関係性によっては香典を差し上げて弔意を示すことは決して間違いではありません。
たとえば…
・家族ぐるみのお付き合いで、あなた自身が喪主・喪主婦人を良く存じ上げている。
・喪主・喪主婦人を良く知らなくても、同僚・部下・上司として仲が良く、あなたと近い関係である。
・喪主が義母・義父にあたる故人様と別居していても、婿に入っている、または同居していた。
・喪主が義母・義父にあたる故人様と同居していた。
などの場合に、香典を送られるケースが多いです。
金額については、3,000円~1万円になることが多いでしょう。
20代では3,000円ほど、30代以上で5,000円程度が多く、多くても1万円ほどが目安です。
義理の父・義理の母の葬儀参列に際して疑問に思われる方の多いご質問や内容への回答を掲載させて頂きました。
葬儀前になって慌てないよう、また家族間の関係を良好に保つためにも、ご紹介した内容を参考に、どうか後悔なく故人様をお見送り下さいませ。
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