「思い入れのあるお人形を、そのままごみとして処分するのは気が引ける…」
「お人形にも魂が宿るというし、無碍に捨てるのは気が引けて、どうしようかと困っている…」
お人形を手放す側も、お人形も心残りなく、気持ちよくお別れができる「人形供養」を検討してみませんか?59年にわたり近隣住民の皆さまの冠婚葬祭に関わってきた【東冠】でも、人形供養を行っております。
このページでは、なぜ人形供養が大切なのかをはじめ、人形供養の方法について情報をご紹介していきます。
人形供養が重視される理由・意味
日本では古くから大切にしているもの、人形だけでなくペンなどの物にも、魂が宿るという考え方があります。お役御免となった大切にしてきた人形・ぬいぐるみ・雛人形などを、供養することを人形供養と言い、きちんと供養をすることで心残りなくお別れをすることができます。
実はこの人形供養、それほど古いものではなく、昭和に入ってから一般化した、比較的新しい習慣のため、お寺や神社での人形供養はそのすべてが実施しているわけではありませんが、葬儀社開催の人形供養や、買取業者による引き受けなどもあります。
ただ、物を大切にするのは日本人の美徳のひとつ。
特に人間のかたちに近い人形をそのままゴミとして捨ててしまうのは忍びない、と考える人も多くいます。価値観が多様化した現代でも、こうした心情は今後も伝えていきたいものです。
人形供養はどんなことをするの?
実際に人形供養はどんなことをするのでしょうか。主催者によってやることは多少違いますが、概ね以下のような手順です。
こうしてみると、単純に読経やお祓いをして処分するだけではないことがわかります。
宗教的な催事でも何でも燃やしていいものでもありません。資源の分別や人形の補完といった、解体業者や産廃処理業者のような業務も担っています。愛着のある人形の供養をお願いするのであれば、こうした正規の手順できちんと供養をしてくれるところに依頼しましょう。
人形供養の手段は?どこにお願いできる?

人形供養は、一般的にお寺や神社で行うものと思い浮かべる方が多いと思います。ですが、現在では葬儀会社や人形に関する団体でも行なっています。人形供養の仕方として、次の方法が一般的です。
人形供養の仕方として、次の方法が一般的です。
- 神社やお寺に持ち込んで供養
- 神社やお寺に郵送して供養
- 葬儀会社主催のセレモニーホールで行われる人形供養祭で供養
- 処分をしてくれる団体に申し込む
- 無料(買取)で人形供養してもらう
基本的には、読経やお祓いをしてもらい、その後処分をしてもらう方法が多いようです。
お焚き上げをするお寺や神社もありますが、すべての人形を完全に灰にしてしまうわけではありません。それぞれの供養方法について、詳しく見ていくことにしましょう。
1:神社やお寺に直接持ち込む人形供養の方法
「供養」というくらいなのでお寺や神社がまず頭に浮かびますが、どこのお寺や神社でもおこなっているわけではありません。神社仏閣では宗教行事ということでお焚き上げはできるものの、最近はリサイクルや分別の意識が高く、ガラスケースや不燃物までも燃やすことはできないのです。
こうした事情から資源ごみや不燃物として処理することとなってしまうため、人形供養を行なうお寺や神社は限定的です。また、人形供養の受付については、神社・お寺によって受付期間が違います。
毎日受け付けているところもあれば、年に何度かと言ったケースもあるのでお世話になっている神社やお寺にまずはお問合せください。
2:郵送する人形供養の方法
お人形を供養していただくお寺・神社・人形供養を行っている企業・団体などによって送り方に違いがありますので、詳細を事前にご確認ください。ここでは一般的なお人形の送付方法をご紹介しますね。
まず供養する人形を白い半紙や布で包んでください。お清めのお塩は必要ありません。段ボールに感謝の気持ちも込めながら、お人形を入れ、指定されている必要書類などを入れます。送付状(元払い)を貼り、送付しましょう。
3:葬儀会社主催のセレモニーホールで行われる人形供養祭で供養
葬儀会社によって開催のペースは異なりますが、年に何度か開催されています。決まった日時に行うケースと、一定のお人形が集まってから行うケースの2通りです。
人形供養祭の内容は葬儀社によってまちまち。葬儀会社によっては、読経のみでそのまま人形を処分してしまうこともあります。その一方でお寺や神社に準じた方法で丁寧に行なう業者もあり、東冠では供養してからお焚上げを行い、感謝の気持ちを込めてお人形をお見送りします。
4:処分をしてくれる団体に申し込む
毎年10月頃に東京大神宮「人形感謝祭」に参加して、人形供養をすることができます。お申込み先は社団法人団「一般社団法人人形協会」です。
電話もしくはWebサイトからいつでもお申込みが可能。ただし、人形以外のもの、重量が30㎏以上のものは対象外であるなど、一定の制限があります。
お申込みを受付完了後に指定のキットや説明書が送られてきますので、指定の方法に従いながらお人形を送付しましょう。
5:無料(買取)で人形供養してもらう
遺品整理なども行っている、買取り業者が提供している人形供養を活用される方もいらっしゃいます。
故人様の大切にしていた品々・遺品・美術品の買い取りをお願いすることで、同時に無料で人形供養をしてもらえるケースがあります。
このほか、人形を寄付するといった処分方法もあります。
人形供養の費用・相場は?
人形供養の費用は神社・お寺・葬儀会社によって様々です。箱単位で受け付けているケースもあれば、お人形1体あたり統一価格のところ、お人形の大きさに合わせて費用を算出するところもあります。
費用に差があるのは、人形供養にかかるコストの違いや読経・お祓いといった宗教的な行事の有無などが理由です。
お寺・神社での人形供養の費用目安
1体ごとに供養料を設定している寺社の場合には、1体につき500円〜3,000円。
箱で供養料金が決まる場合は、3,000円〜5,000円ほど、大きな段ボールだと1万円前後になることもあります。
葬儀場での人形供養の費用目安
1体あたり大きさに関わらず300円~500円というところもあれば、人形の数に限らず一律で500円〜1,000円。箱の大きさに限らず1箱で3,000円という供養料を設定している葬儀場もあるなど、葬儀社によって価格設定はさまざまです。
人形供養の注意点
人形供養に関する注意点をまとめました。資源の分別、受け入れる側の手間を考慮して、対応できない場合がいくつかあります。
- 人形ケースは対象外、または別料金になるところがある。
- お雛様の場合、お飾りなどは対象外、または別料金になるところがある。
- 人形の種類に制限を設けているケースや、人形の種類によっては別途費用が発生するケースもある。
- セレモニーホールでの人形供養の場合、立ち合いができないケースがある。
- 人形の郵送を受け付けていないところもある。
1:人形ケースは対象外、または別料金になるところがある。
博多人形や五月人形などはガラスケースに入っている場合もあり、こうしたガラスケースは自治体によっては危険物や燃えないゴミ扱いです。人形供養の場合でも人形本体は引き取ってくれても、こうしたガラスケースは対象外の場合、引き取ってくれても別料金の場合があります。
2:お雛様の場合、お飾りなどは対象外、または別料金になるところがある。
豪華絢爛なひな人形ですが、豪華な分お飾りなどもふんだんに使われており、こうした人形が持っている道具や人形を彩るお飾りが対象外となる場合もあります。そのため、人形の本体以外は引き取ってもらえるのか、事前に確認しましょう。
3:種類の制限や、別途費用が発生するケースもある。
ひとくちに「人形」といっても様々な種類があり、ぬいぐるみのような、布や綿を多用した比較的処分が容易なものから、セルロイドや複合的な素材を使った人形まで多種多様です。主に処分の面から、供養や引き取りを制限している場合もあります。これも事前に確認したほうがよいでしょう。
4:セレモニーホールでの人形供養の場合、立ち会いができないケースがある。
セレモニーホールの人形供養の場合、業者が社内で行なうことから、立ち会いができないケースがあります。
これは郵送での受け入れが主体で立ち会いを想定していないケース、立ち会いをすると会場を用意しなければならず、コストが上がってしまうケースなどが考えられます。
5:人形の郵送を受け付けていないところもある。
人形を直接持ち込むのが受付の条件の場合もあります。
これは直接受け取ることで、対象外の人形やお飾りなどの混入を防ぐ目的があると考えられます。多くの人は純粋な心で人形供養を望んでいますが、不要なものを何でも送ってしまうような心ない人がいるもの事実です。持ち込みを条件とするところが自分の行動範囲であれば、直接持ち込むようにしましょう。
人形供養で迷ったら
葬儀社・神社・お寺によって、供養の内容やサービス(飾りやケースも含まれるなど)が違い、費用の設定にも幅があります。人形の種類・大きさ・個数・送付する場合は送料なども考えた上で、どこに人形供養を依頼するのか検討されると良いでしょう。
東冠の人形供養について

【東冠】では、北越谷駅前・草加(草加駅前では開催)を除く各斎場で不定期開催の人形供養を行っております。斎場により実施日が異なりますので、まずはお気軽にお問合せください。
毎回大きな反響があり、埼玉のみならず日本全国から集まった人形で溢れるほどです。東冠では、ご供養してからお焚上げを行い、感謝の気持ちを込めてお見送りしております。
是非とも【東冠】の人形供養をご検討いただけますと幸いです。