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【葬儀を火葬のみで】火葬式の費用や流れとメリット・デメリット

最近はしきりと「多様性」という言葉が新聞やニュースを賑わせています。
その多様性は葬儀の方法にまで及ぶようになりました。
一般的にはお通夜、告別式、火葬といった順番で行われていた葬儀に、違う形の葬儀が行われるようになったのです。
それが火葬式。
火葬式(直葬)とは、通夜や告別式を行わずに葬儀式場または火葬場での故人様とのお別れと火葬を行う葬儀の形です。
このシンプルな葬儀形式は多くのメリットがあると同時にデメリットや注意点もあります。
ここでは火葬式の流れと費用、メリット・デメリットをご紹介して参ります。

火葬式とは?流れと順番について

火葬式とは聞きなれない人も多いことでしょう。
そもそも葬儀に参列することはあっても、会社関係であればお通夜のみで済ませることもあります。
親族の葬儀であっても、喪主でもない限りはあまり興味をもちません。
このようになじみの薄い火葬式について、その流れと順番について解説します。

火葬式とは?

火葬式は、ご遺体をご自宅・病院・安置所などから直接火葬場に搬送し、火葬場でお別れをする、必要最小限の内容にとどめた葬儀です。
他の葬儀形態に比べると費用を大幅に抑えられ、限られた故人様と親しい方のみでのお見送りを特徴としています。
棺のふたを開けてお顔に触れたり、お別れの言葉をかけたり、ご冥福を祈って故人様と過ごされたりと、お別れの時間を過ごすこともできます。

火葬までの流れ

死亡診断書の取得
病院や在宅で医師に看取られた場合には、医師から「死亡診断書」が渡されます。
医師による死亡確認がされた後、看護師によって「清拭せいしき」が行なわれます。
一方、事故死や急死など不自然な亡くなり方をした場合、事件性があると判断された場合には、少々複雑です。
警察によって検視・検案が行なわれ、死因が調べられます。
「死体検案書」が発行されるのは、これらの手続きが終了した後です。

埋火葬許可証の取得
火葬には区市町村が発行した「埋火葬許可証」を火葬場に提出する必要があります。
「埋火葬許可証」は「死亡届」を提出すると発行されます。

火葬場へ移動
火葬場へ移動する時には、霊柩車が先頭になります。
霊柩車には棺と葬儀業者が乗り、位牌を持つ喪主、遺影を持つ遺族代表は霊柩車に続く車(ハイヤー)に乗ります。
最近はこれまでのような和風建物の屋根のような飾りがついた、典型的な霊柩車は少なくなりました。
ステーションワゴン型の外観では霊柩車とはわからないものや、マイクロバスを改造して参列者も乗車できるような霊柩車が増えています。
それに続く車には遺族、近親者、友人、知人と血縁の深い順に乗ることが一般的です。
火葬場へは、先ほどもご紹介した位牌や遺影のほかにも必要なものがあります。
それは火葬許可証。
火葬許可証は死亡届を提出する際に火葬許可申請書を提出すると役所の窓口でもらえます。

炉前の読経、焼香
祭壇の机が用意されていますので、まずは喪主、遺族が持参している位牌と遺影を祭壇に飾ります。
僧侶や宗教者を招かれるのであれば、僧侶が読経と焼香を行った後に喪主・遺族・親族・親しい友人と順に焼香と合掌礼拝をしますが、僧侶が同行しない場合には、喪主の焼香から始めます。

火葬
火葬には1~2時間かかります。この間は控室で待機します。
火葬場の控室には飲み物や菓子類が用意されていて、控室での飲食の持ち込みも多くの場合可能です。(必ず、葬儀社のスタッフに確認をしてください)

午前中に告別式を行うような従来のスタイルでは、火葬の時間を利用して食事をすることもありました。

収骨
遺骨を骨壺に入れる骨上げ「収骨」を行います。
ご遺骨の頭部の方に喪主が立ちます。
他の方の並び順に決まりはなく、お骨になったご遺体を囲み「骨箸」を持ちます。
遺骨の足から頭部に向かって箸で拾い、骨壺に入れていくのですが、必ず、別の人の骨箸に渡し、箸から箸を経て骨壺に移しましょう。
この儀式は箸渡しと言われるもので、この世からあの世に橋渡しをする意味が込められています。

火葬後の流れ
収骨が済むと、骨壺は白木の箱に納められます。
ご遺骨を納めた骨壺と火葬済印の押された「埋火葬許可証」を受け取ります。
このとき、遺骨は喪主(施主)が胸に抱え、喪主に準じる遺族が位牌、遺影をそれぞれ胸に掲げます。

遺骨が自宅に戻ると、骨壺や位牌、遺影とともに祭壇に安置します。
一般的にはこれをもって葬儀は終了です。
ここから宗派によっては法要が行われることもあります。

火葬式で後悔をしないために…メリット・デメリット

火葬式で後悔をしないために…メリット・デメリット

現代では、あまりお葬式の形式やしきたりにこらわらない方や、かえってそうした形式にとらわれるお葬式を好まない方も増えています。
そうした価値観の変化と言える背景があり、火葬式の需要が高まっています。
実際に首都圏の葬儀に関する情報を発信するエンディングデータバンクによると、2019年に行われた葬儀うち28.1%が火葬式という結果となっています。
ここでは火葬式のメリット・デメリットをまとめて行きます。

火葬式のメリット

参列者の負担が最小限
一般的な葬儀だと、告別式が1時間から2時間ほどかかり、その後火葬場へ向かいます。
午前中に告別式が行われても夕方近くになります。
午後からの告別式だと、すべてが終わるのが夜になるケースもあります。
このように葬儀はほぼ1日がかりです。
これに対して、火葬式は火葬場の時間を含め2~4時間ほどです。
火葬式の場合、参列者も少なくなりますし、その少ない参列者は拘束時間が短くなります。
ご高齢の参列者のご負担も軽減できますし、遠方の方でも都合が付けやすく日帰りで火葬式に参列しやすいでしょう。

お香典が要らない
葬儀の際には、香典やお花代といった金銭のやり取りが行なわれます。
香典を頂くのは喪主側としては収入となりますが、その一部は香典返しというかたちで返さなくてはなりません。
その手配も大きな負担です。
香典を頂く・返すといったお対応に追われることもなくなります。

喪主側の負担が軽減される
葬儀にあたって喪主の負担は大きなものです。
一般的な葬儀ですと、お通夜・告別式それに伴う会食や菩提寺院への対応などがあります。
さらに参列者へのあいさつ、香典返しの決定、供花の順番などです。
そもそも喪主は何度も経験するものではありません。
突然亡くなってしまい、急に引き受ける場合もあります。
このため、精心面・体力面での疲労が大きくなりがちです。
火葬式は参列者を限っていますので、そういった負担も抑えられます。

費用の安さ
火葬式では通夜、告別式を行いません。
そのため読経に掛かる費用や、式場の使用料や花祭壇、料理、会葬返礼品などの費用を大幅に抑えることができます。
一般的なお葬式であればシンプルな葬儀にしても200万円前後の費用が目安となりますが、火葬式のみであれば費用は30万円前後におさまります。

火葬式のデメリット

親族の理解が必要
火葬式は一般的なお通夜・告別式のような葬儀形式とは異なります。
特に葬儀は冠婚葬祭の中でも伝統や前例が守られてきました。
火葬式を行うことを親せきなどには事前に告げておき、理解を得るようにしましょう。

お別れの時間が短い
火葬式でのお別れの時間は、5~15分と、火葬場によっても違いますが短い事が一般的です。
じっくり・ゆっくりとお別れの時間を大切にしたい場合には、告別式と火葬式のみの1日葬や、自宅や式場で1時間のお別れの時間を過ごせる出棺式をプラスした火葬式をご検討されると良いでしょう。

菩提寺のお墓に納骨できない可能性がある
お付き合いのある菩提寺に無許可で火葬を行った場合、菩提寺のお墓での納骨を拒否されてしまう可能性があります。
戒名(法名・法号)なども菩提寺が授けることが一般的でした。
そもそも少し前までお通夜や葬儀は菩提寺で行なうことが長く続いていました。
葬儀業者が葬儀を取り仕切ったり、葬祭ホールで葬儀が行われたりするようになったのは比較的最近のこと。
火葬式のような、これまでとは異なる葬儀形式を行なう場合には、菩提寺に事前に確認を取りましょう。

遺体の安置場所を確保する必要がある
「墓地、埋火葬に関する法律」の第3条で遺体は死後24時間以内に火葬できません。
これは、かつて蘇生の可能性があったことの名残り、事件や不審死の可能性があるためなど、いろいろな理由が考えられます。
理由はどうあれ、24時間は遺体を安置する場所を確保しなければならないのです。
病院も24時間霊安室を使わせてはくれないでしょう。
葬儀業者に依頼すれば、霊安室を使わせてくれるでしょう。
もしすべて自分で火葬式を行う場合には安置場所を確保する必要があります。

市町村から葬祭料が支給されない場合がある
市町村から葬祭料が支給される制度があります。
一般的に葬儀は予定されるものではなく、急に準備が必要です。
こうした葬儀費用の一部を「埋葬料」といった名目で市町村や健康保険組合から支払われる制度があります。
この埋葬料は申請が必要です。
火葬式の場合、火葬式を行った後で申請すると、葬儀が行われていないと判断され、葬祭料が支払われなかったケースがあります。
火葬式を検討する場合には、事前に市町村に確認するとよいでしょう。

まとめ

火葬のみの火葬式は、ご紹介したようにとてもシンプルな葬儀形態です。
親族の中には「火葬式のみでは、故人様に失礼では」と考えられる方もいらっしゃるかもしれません。
故人様の希望を尊重し、参列者の数・状況・意向なども汲み取った上で、遺族の話し合いをして決めることが大切です。

ただ、かつてはお寺や自宅で行なっていた葬儀が葬祭ホールで行われるようになるなど、伝統的な冠婚葬祭でも、変化はしています。
こうした変化の流れの中に火葬式も位置しているのです。

火葬のみで心残りのないお別れができるか、メリット・デメリットを踏まえてご検討下さいませ。

納得のいくお葬式にするために、事前相談をお薦めしております。

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